「大地のスコレー」の第一回、お集まりくださったみなさまありがとうございました。岩座神開催ということもあって、どれだけの人が集まっていただけるのか、とても不安でしたが、蓋を開けて見れば集落の公会堂は満席。

前半は保田先生から、日本での有機農業の運動のはじまりの話、土作りの考え方の基礎。有機農業で目指すこと。現代農業の状況など。

後半は質疑応答で次から次へと具体的な質問が飛び交います。「菊芋が病気で…」「作物を作り終えた後の畝の処理」「玉ねぎが大きくならない」「土が粘土質で…」「異常気象で種を蒔く時期を迷う」などなど…それぞれの畑の悩みを保田節でアドバイス。

とても有意義な一日になりました。そして私達にとっては、この場で得た具体的な学びと同じくらい、ここに同じ方向を見て、同じ未来に進もうとしている多くの方が集まってくれたことに、とても大きな価値を感じています。

この棚田の村が未来に続いていく為には、出来る限り多くの人の手が必要だと感じています。農業の生産がテクノロジーでどれだけ効率化されようとも、水路や石垣や山を維持するのは人の手であることは変わりません。地域を超えて多くの方との繋がりは未来の村にとってはかけがえのない財産になるのだと思います。

「大地のスコレー」は自然との繋がりを学ぶ場です。私達が普段見逃している、身近な自然の価値を掘り起こし、再発見します。これからもみなさまと一緒にその感動を味わうことができれば幸いです。