丹波篠山の”archipelago”でのはじめての個展を終えて、あの場所に生まれたきらきらとした熱量のようなものを岩座神に持ち帰れたような気がします。
会期中の10日間、まさに春から初夏に移り変わるような心地よい期間でした。丹波篠山の若葉の里山に吹き抜ける風や、優しい4月の光の中、布がゆっくりと揺れ、そこに居合わせた人は皆同じ感動を共有し思わず見入ってしまいました。
複雑な時代の中で、ものをつくる意味や贅沢の意味をいつも考えさせられます。私たちにとってはその意味を改めて感じられる時間でもありました。
そして沢山の方がスタジオモメンの作品をそれぞれの場所にとご購入してくださいました。私たちのもの作りをこれからも続けても良いんだと、皆さまに背中を押していただいたようです。
私たちの布がまたどこかで風や光を映し出し、世界を少しでも美しくできればと願っています。
本当にありがとうございました。
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さて、5月の岩座神は棚田が賑やかに。石垣には艶々とお茶っ葉も元気。お米の種植えが終わるとコットンの種植えも待っています。これから夏は虫や鳥たち、草花とともに野山の中で時間を過ごしながら、また次の制作のアイデアを探したいと思います。